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果てしなきスカーレット

生きるべきか。
11.21 Fri ROADSHOW

企画・制作:スタジオ地図

配給:東宝 ©2025 スタジオ地図

TRAILER動画

2025年冬――この狂気が、世界中に吹き荒れる。

STORYストーリー

父を殺され、復讐に失敗した王女・スカーレットは
“死者の国”で目を覚ます。
狂気にあふれたこの世界では、宿敵に復讐を果たし、
“見果てぬ場所”に辿り着かなければ、
〈虚無〉となり存在が消えてしまう。

想像を超えた冒険。
終わることなき闘い。
時空を超えた運命の出会い。

果てしなき旅路の先に、スカーレットは生きる道を見出せるのか?

『時をかける少女』から19年。常識を打ち破る、衝撃の王女(ヒロイン)が誕生―

COMMENT細田守監督コメント

 この作品を考え出したのは2022年3月頃です。

 2021年にコロナ禍があり、世界はコロナというウイルスに対し一致団結していたように思っていました。ところが2022年、それが終わりかけたタイミングに世界のあちこちで戦争が起こり、世の中がカチッと悪い方向に変わった感覚がありました。日常だと思っていたものが崩れていく様子を毎日ニュースで僕らは知ることになる。自分自身が生きていること、過ごしている世の中、そして今のこの平和というものは非常に危ういものだと、ショックを受けました。

 平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。答えがあるのかないのかわからないけれども、みんなどうしたら争いが解決するのか、どうしたら僕らは安心して生きていけるのか、という答えをみんな必死に探している。今作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか、というところから『果てしなきスカーレット』という作品を発想したんです。

 世界で起こっている出来事を見ると、深い遺恨や復讐心が次々と生まれてしまう状況だと感じています。「復讐」すれば「報復」がある。その連鎖は延々終わらない。どこかでそのループから抜け出さないといけないけれど、簡単に抜け出せるような甘いものではない。映画の中で「復讐」せざるを得ない状況に主人公が追い詰められたら、ないしはもし僕らが追い詰められたとしたら、どのような行動をとるべきなのか? 頭では「復讐」のループを断ち切らないといけないと分かっていても、感情的にそんなことが可能なのか? 課題を突き付けられた気がしました。それで“復讐の物語”を作ろうと思ったんです。

―― 細田守